ゼミ活動
2025.05.07
四方木不動滝の前で
2025年4月20日、新年度のゼミ活動が本格的にスタートしました。新3年生のゼミ生たちは、初めて四方木地区を訪れ、フィールドワークを実施しました。
当日は、少し肌寒さを感じる春の日でしたが、学生たちは四方木地区の豊かな自然資源や地域の現状を視察し、地域理解を深める貴重な機会となりました。さらに、地元の皆様には、旬の野菜を使ったピザ作り体験をご用意いただき、学生たちは思い思いのオリジナルトッピングでピザ作りを楽しむことができました。
今年度の内山ゼミの活動も、四方木地区を主なフィールドとして展開されていきます。学生たちは今回の訪問を通して、地域の魅力や課題についてどのようなことを感じたのでしょうか。今後の学びと活動に期待が高まります。
不動滝へと続く道は原生林の中へ
観光学部3年 山田柊哉さん
今回の訪問は、私にとって2度目の四方木地区訪問でしたが、改めて「本当に良い土地だな」と感じました。ただ緑が豊かなだけでなく、滝や川、杉林といった自然景観の魅力がいくつもあり、心が癒される場所だと思います。一方で、コンビニやスーパーが近くになく、交通の便にも多少の不便さはありますが、それもまたのどかな環境ならではの魅力といえるのではないかと思いました。
また、地元の方々がとても気さくで温かく迎え入れてくださり、アットホームな雰囲気の中で心地よく過ごすことができました。今後のゼミ活動を通じて、より多くの人に四方木の魅力を知ってもらい、実際に訪れてもらうきっかけをつくっていきたいと思います。最終的には、この地域の良さを感じてもらえるような活動を展開し、地域活性化に貢献していきたいと感じました。
マイナスイオンを全身で感じるような心地良さ
観光学部3年 原響希さん
ゼミ活動の一環で、千葉県鴨川市にある四方木(よもぎ)地区を初めて訪れました。澄んだ空気と美しい水に囲まれ、自然の中に満ちるマイナスイオンを全身で感じるような心地よさを味わうことができました。森の中を歩いて滝を見に行ったり、キリシマツツジを眺めたりする体験は、小学生の頃以来のことでとても懐かしく、まるで生まれ故郷に帰ってきたような温かい気持ちになりました。
自然とふれ合う中で、日常生活では得られない癒しや新たな気づきを得ることができ、とても貴重な一日となりました。これから四方木地区で活動を進めていくにあたっては、この豊かな自然を守りながら、その魅力を多くの人々に伝え、交流人口や関係人口の増加につながるような取り組みを行っていきたいと考えています。
古民家をリノベーションした地域活動の拠点「したなおい」
観光学部3年 又吉真逢さん
今回初めて四方木地区を訪れて、「こんな素敵な場所を知らないのはもったいない!多くの人に訪れて欲しい!」という思いが自然と湧いてきました。フィールドワークでは、地元の食材を使ったピザ作りを体験し、焼きたてのピザを初めて食べて、その美味しさに感動しました。また、四方木地区の方々の温かくアットホームな雰囲気の中で、地元の方との交流も楽しく、心に残る思い出となりました。
さらに、周辺には素晴らしい自然が広がっており、少し山の奥へ進むと、新緑に包まれた「四方木不動滝」が現れます。初めて目の前で見る滝の迫力に圧倒され、この景色をぜひ多くの人に見てほしいと強く思いました。そのほかにも「穴の口」と呼ばれる川のトンネルを訪れたり、地元の方々から様々なお話や思い出を伺い、その情景がまるで自分自身の体験したような気持ちに感じたことを覚えています。これからゼミ活動を通して、四方木地区の魅力を発信できるように頑張りたいです。
地区への「想い」を真剣に聞く学生たち
観光学部3年 森峻亮さん
今回のフィールドワークで、私は四方木地区を初めて訪問し、とても自然豊かで素晴らしい場所だと感じました。今回、初めての四方木訪問だったので、「四方木がどのような土地柄なのか」を知ることを意識してフィールドワークを実施しました。まずは、地域の方に「四方木不動滝」を案内していただきました。不動滝までの道のりはとても険しかったのですが、目の前に滝が現れたときは、勢いよく流れる水の美しさと、また迫力ある音に圧倒され、自然の素晴らしさを肌で感じられることに感動しました。
その後も、地元の方々の案内であちこちを巡り、地域のことをより深く知ることができました。優しく、ユーモアのある地元の皆さんとともに、ゼミ活動を通して、四方木の魅力を発信し、盛り上げていくことがとても楽しみになりました。より多くの人に地区の魅力を届けられるように頑張っていきたいと思います。
オリジナルピザづくり体験の様子
観光学部3年 竹内夏美さん
今回、ゼミ活動で四方木地区を視察し、とても楽しい体験をすることができました。私自身、最近は自然がとても好きなので、今回の体験はとても貴重な時間となりました。私は千葉県出身で鴨川についても知っていましたが、四方木地区を訪れたのは初めてです。千葉県にもこんなに素晴らしい自然が残っていることを初めて知り、驚きと感動がありました。
地域の方々はとても優しい方ばかりで、暖かい気持ちになりました。古民家をリノベーションした建物はとても綺麗で、落ち着く空間でした。また、四方木にある自然スポットである「四方木不動滝」と「甚平穴」を紹介していただきました。不動滝はドラマのロケ地にもなった場所で、間近で見ると自然の迫力を強く感じました。甚平穴は流れがとても穏やかな川で、眺めているだけで清らかな気持ちになりました。
今回の訪問で、四方木についてまだほんの一部ですが、知ることができました。これからのゼミ活動を通して、四方木の活性化に関わりながら、様々な経験を積んでいきたいです。
オリジナルピザづくり体験の様子
観光学部3年 島田知穂さん
四方木地区を訪問し、自然が豊かな場所であるのはもちろんのこと、地域の方々の温かさを強く感じました。初めての訪問にも関わらず、明るく楽しく場を盛り上げてくださり、とても素敵な場所だと感じました。
お昼には、地元で採れた食材を使ったピザ作りを体験させていただきました。初めての体験だったこともあり、貴重な思い出になりました。また、地区の方々が登場する観光案内マップや不動滝までの階段整備、キリシマツツジの栽培といった活動から、地域活性化に向けた大きな努力を感じました。そして何より、地域の方々が四方木地区のことを心の底から大好きなのだ、ということが強く伝わってきて、私たちもこれから活動に参加できることが嬉しく思いました。
地区の方手作りのピザ窯で焼きます
観光学部3年 髙澤 綾乃さん
今回のフィールドワークで、周囲に何もないからこそ、四方木は自然の豊かさや地域の方々の温かさにより気づける地区なのではないかと感じました。たとえば、都会ではなかなか聞くことのできない鳥のさえずりや滝の音に感動しました。さらには、初対面である私たちに対して、地域の方々が積極的に話しかけてくださったり、丁寧にピザの作り方を教えてくださるなど、地区の皆さんの心の優しさに触れる場面がたくさんありました。
特に驚いたのは、「一番若い方でも60歳」というお話でした。それでも皆さんは、自分たちで食べ物を育て、家を改装し、地域をより良くするために積極的に活動しており、地域全体で協力しながら元気に、そして仲良く暮らしている様子が印象的でした。四方木地区に住み続ける理由として、皆さんが「ふるさと」に強い誇りを持っていること、不便な環境だからこそ助け合い、交流人口を増やしながら地域の魅力を多くの人に伝えたいという思いがあることが伝わってきました。
この地区には簡易水道しかなく、車がなければコンビニやスーパーにも行けず、働く場所もないため、若い世代が離れていくという現実もあります。だからこそ、「地域おこし」に取り組み、未来の世代につなげていきたいという地域の方々の熱意を感じました。そのお話を聞き、私も四方木地区の地域活性化に少しでも貢献したいという気持ちが強くなりました。
四方木地区の秘境「甚平穴」
観光学部3年 小黒紗也香さん
私は幼い頃からずっと千葉県に住んでいますが、四方木という場所がどこにあるのか、どのような場所なのかをこれまで知りませんでした。今回のフィールドワークで、実際に四方木を訪れてみると、とても自然豊かで、普段あまり聞くことのない鳥や虫の鳴き声がはっきり聞こえ、心が落ち着くような場所でした。
私の住んでいる地域にはコンビニやスーパーなどの施設がすぐ近くにあり、それが当たり前で、私はそうしたものがないと不便に感じてしまいます。しかし、四方木地区の方々のお話を聞く中で、「何でもそろっていると面白くない」とおっしゃっていたのが印象的で、今までの私にはなかった考え方でした。また、四方木で採れた野菜を使って自分でピザを作ったり、自然の中を散策したりと、普段の生活ではすることのないような体験をすることで、四方木について知る良いきっかけになりました。
見事なキリシマツツジを背景に
観光学部3年 加藤咲さん
私は、今回のフィールドワークで地区の方々に聞いてみたい質問がありました。それは四方木地区に住み続けている理由です。そして、その理由として「四方木が好きだから」「地元への愛があるから」とお話されていた地区の方の言葉がとても印象に残りました。私も自分が生まれ育った故郷のことはもちろん好きですが、四方木の皆さんのように、地域を深く思い、積極的に行動できる方々の姿を見ると、純粋にすごいことだと感じました。
自分の生活だけでも忙しい日々の中で、地域のために時間と労力を惜しまず動くことは、簡単なことではないと思います。それだけ地元への深い愛情と責任感を持っているのだと感じました。今回の体験を通して、四方木の魅力や現状を知ることができ、自然の豊かさと人の温かさに触れました。そして、四方木のことを一人でも多くの方に知ってもらいたいという思いが芽生え、私自身も地域活性化に貢献したいという気持ちが強くなりました。
フィールドワークを終えて
観光学部3年 大久保栞莉さん
四方木には、どこか懐かしい雰囲気がありました。それは、自然豊かな四方木地区の風景と、地区の人々の温かさによってできている雰囲気なのだと感じました。
自然の中で地域資源を活用し、価値を創り出すことは簡単ではありません。そのような価値づくりを、自らの手で取り組んでいる地区の方々と交流し、改めて「まちづくり」「地域づくり」の大変さを実感しました。地区内には、アスファルト舗装で整備されていない道や、山間部あるために狭く急な坂が多かったり、また駅からの公共交通手段がほとんどないなど、正直、不便に感じる点も多くあると思いました。
しかし、それ以上に四方木には訪れる価値があり、楽しさもあるように感じました。都会では味わえない非日常感や、四方木ならではの自然の豊かさ、そして心がホッとするような懐かしい気持ちは、この地区の最大の魅力だと思いました。