ゼミ活動
2018.12.26
観光学部の内山ゼミでは、地元鴨川市四方木(よもぎ)地区の活性化活動に関わりながら、観光視点からの地域振興をテーマに、“観光の可能性”について研究しています。
四方木地区は、鴨川市の山間部に位置します。この地区は人口減少、高齢化、空き家問題や獣害対策など、人口減少社会の到来によって日本の各地で起こり得る課題にすでに直面しています。
しかし、その一方で、初夏には新緑のなか音を立てて流れ落ちる滝、渓流を遡上すると突然と現れる洞窟、鏡面のように森林を写す静かな沼、関東一遅いとも言われる紅葉スポットなど、自然資源が豊富に眠る秘境とも言える地域です。そして、その資源を活用して地域の活性化を図ろうとする地区の住民の方々がいます。四方木地区の住民の方々は、地域の状況と向き合い、地域での持続的な生活を目指し、そして地域のより良い暮らしの継続を目的とした様々な活動を営んでいます。
そして、そのような地域活動の拠点となる場所が「四方木ベイスしたなおい」です。この施設は、空き家を地区で借り受け、住民の方々が自らの手でリノベーションし、様々な活性化活動を生み出す空間となっています。「したなおい」とはこの家の屋号に由来します。
内山ゼミでは、四方木地区の方々と協働し、四方木地区の活性化活動に取り組んでいます。そして、住民の課題を私たち自身の課題として捉え、それを解決するための方法を考え出すことを目指します。
#四方木ベイスしたなおい#地域活性化
観光学部3年 方 佳暉 さん
地域創生、地方ビジネスの創生、地域振興等々、今の時代では「地域活性化」が大きな社会テーマとして注目されています。四方木地域は、鴨川市内の山間部に位置する地域で、大変豊かで魅力的な地域資源に恵まれています。この四方木地域の住民の皆さんは、地域住民の高齢化や地域人口の減少などの問題意識から、地域の活性化に取り組んでいます。その活性化の拠点として空き家をリノベーションし、「四方木ベイスしたなおい」という地域活動の拠点を整備しました。
このローカルイノベーションの拠点である「四方木ベイスしたなおい」活動の中で、私たち学生は、地域活性化に関わるいくつかの取り組みに参加してきました。例えば、「サバイバルカレー&生き物マップワークショップ」や「紅の里水上お茶会」に協力し、「観光学部祭ウェルネス交流DAY」では、四方木地区の親しみやすい自然や地域情報を発信しました。地域に直接触れることで得られる情報を発信することは、地域観光にとっては重要な視点であると感じます。
観光学部3年 王 ギミョウ さん
地元住民が中心となって「移住促進を目指した地域づくり」を展開している四方木地区の活動に、我々内山ゼミが参画しています。「観光」を切り口とした交流促進による地域振興を目指して取り組んでいるフットパスや“田舎で夏遊び体験”は、地域の資源を活かした活動であり、「地域活性化」について多くのことを教えてくれました。四方木地区には、移住促進を目的にリノベーションされた「四方木ベイスしたなおい」という場所があります。この場所が拠点となって様々な活性化活動が行われ、我々ゼミ生も参加してきました。このような活動に参加したことで、この場所が活性化活動を定期的に実施する拠点というだけではなく、地域に伝わる想いを伝えていく場所だとも感じました。
このような地域活性化活動の実体験を通して、地域資源の磨き上げや地元住民との協働など、「観光まちづくり」の根幹を学んでいるのだと実感しています。