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観光ゼミナール 地域の活性化を考える Vol.3 ウェルネス交流DAY「四方木を感じる展ver.2」

ゼミ活動

2019.01.15

ウェルネス交流DAY「四方木を感じる展ver.2」

 四方木地区には、多くの自然資源が眠っています。しかし、その資源はまったく手付かずの自然ではなく、四方木地区の生活の営みの中で育まれてきた里山とも言えます。四方木不動滝には、地区住民手作りのアーチが来訪者を迎えてくれます。滝壺には、あたかもそこに当然のように存在していたような滝見台が設置されています。紅の里は、地主の方の手入れにより、秋には見事な紅葉を見ることができます。小櫃川(おびつがわ)を遡上すると、かつて命がけで掘り上げた川回しの洞窟「甚平穴」が、まるで冒険映画のワンシーンのような雰囲気を演出しています。そして、いつでも私たちを温かく迎え入れてくださる地区住民の方々がいます。

 内山ゼミでは、このような四方木地区の自然、そして人々の活動を多くの人に知ってもらいたいと、観光学部主催の大学祭であるウェルネス交流DAYにて「四方木を"感じる"展ver.2 ~-2度の世界と+2度のこころ~」を実施しました。このサブタイトルは、比較的標高の高い四方木地区の気温が、海岸付近の低地に比べて2度ほど低いのに、そこに住む地域住民の方々の気持ちの温かさを強く感じた学生たちが考えたものです。地域との連携が深まる中で生まれた言葉であるとも言えます。

#ウェルネス交流DAY #地域連携#情報発信



秘境を目指して探索中?!


ドローン映像をVRゴーグルで確認中

観光学部3年 黄 子毅(コウ シキ)さん

 四方木には多くの自然資源があります。白い岩壁と青空のコンストラクトが美しい白岩、夏の新緑と秋の紅葉が湖面に映り込む錦沼、森林の静寂の中から滝の音が聞こえる不動滝、温泉の源泉が沸いている小櫃川(おびつ川)があります。かつての四方木地区は、このような自然の中で林業や農業を営む里山だったそうです。しかし、現在は住民人口が減少し、自然の中に家々が点在する集落となっています。そのような集落の現状を改善しようと、地域住民の方々が中心となって様々な地域活性化の取り組みを行っています。

 このような素晴らしい自然と地区住民の活動を多くの人に知ってもらおうと、観光学部主催の「ウェルネス交流DAY」にて「四方木を感じる展Ver.2 -2度の世界、+2度のこころ」を実施しました。この展示会で私は、四方木の自然をよりリアルに体感してもらおうと、ドローンで撮影した映像を編集した「VR(ヴァーチャルリアリティ)用動画」を製作しました。普段とは異なる視点での映像は、そこに住む地区の方々にとっても興味深い映像だったようで、改めて観光情報発信の可能性を感じることができました。



展示会は亀田鴨川市長にもご覧いただきました


教室内に四方木の紅葉を演出

観光学部3年 呂 青雲(ロ セイウン)さん

 日本に留学して初めての「ウェルネス交流DAY」に、イベント運営側として関わりました。私がゼミに所属したのは9月の秋学期からですが、それでも四方木地区のイカダ作りに参加し、「ウェルネス交流DAY」で展示する「四方木10カ所ポスター」の撮影などを通して、四方木地区について知ることができました。

 「ウェルネス交流DAY」の当日には多くのお客さまに来場していただき、私たちの展示をみてくださいました。お客さまの中には、四方木についてもっと知りたいという方や、イカダの活用についてご質問された方が多くいました。四方木展のアンケートを実施したのですが、もっとも人気があったのは「四方木ドローン映像(23%)」でした。ついで、「筏(イカダ)プロジェクトコーナー(20%)」「四方木VR映像体験(20%)」でした。やはり、普段は見ることができない空からの映像は、多くの人の興味を引いたようです。私が担当した「フォトフレーム作り(7%)」体験コーナーは、それほど人気は高くなかったのですが、実際にフォトフレームを作ったお客さまには、たいへん満足していただけました。今回の「ウェルネス交流DAY」の展示は、来場者と四方木を結ぶ糸なのだと思います。来場者が私たちの活動を通じて四方木を知り、さらには四方木に実際に訪れることが、新たな交流を生むのではないかと思います。



楽しそうなフォトフレーム作りの様子


学生スタッフがVRゴーグルで動画を体験中!

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