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観光ゼミナール 地域活性化を止めない ~観光まちづくりの実践~ vol.01 オンラインでも議論は白熱しています

ゼミ活動

2020.06.02

オンラインでも議論は白熱しています


オンラインゼミの様子


内山・金子ゼミでは、2017年度より、鴨川市四方木(よもぎ)地区の活性化に向けた取り組みに参加しています。

四方木地区はその名の通り、四方を木に囲まれた地域で、いわゆる中山間地域です。ゼミ学生たちは、四方木地区の方々とともに、この地区の魅力を活かしたまちづくり活動に協働しています。

4月から始まるゼミ活動は、本来なら既に現地へのフィールドワークを重ねているところですが、緊急事態宣言発令以前の、2020年度のゼミが始まる前の3月初めに四方木地区を訪問して以来、新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点から訪れることができていません。

そのため、地元の方々とも交流ができていないのですが、学生たちの熱意は衰えていません。「地区の活性化に貢献できることは何か」「地区が活性化するとはどのような状態か」「これからの観光まちづくりをどのように考えるべきか」など、インターネットを利用したオンラインゼミという形ではあるのですが、そのような議論を重ねています。社会状況がもう少し落ち着くまではStay Homeが続きますが、学生たちの学びは止まりません。

※ゼミ:観光学部では、3年次になると学生の専門性を高める「観光ゼミナール(ゼミ)」という授業に登録します。このゼミという授業は、教員の専門性に紐付いており、学生自身が、自分の興味あるテーマを専門とする教員のゼミに登録し、自発的に学ぶ授業です。
※中山間地域:農林水産省によると中間農業地域と山間農業地域を合わせた地域を中山間地域といい、日本の国土のうち約7割を占めているといいます。今後、人口減少や高齢化が進むと、これらの地域においては集落機能維持の困難化、担い手不足による農地山林の荒廃などの問題が引き起こされ、住民生活に影響を及ぼします。
※観光まちづくりとは、一面では、地域の魅力を活かし、地域の持続性を高めていくための様々な活動とも言えます。観光学部では、東京を中心とした大都市圏に組み込まれる観光地・南房総地域を舞台に「観光まちづくり」を教育の3本柱の一つとしています。


ゼミが始まる前から四方木地区を訪問(焼きたてのピザをいただきました)


《学生のコメント》

3年 丸山ケン太
ゼミをオンラインという形で行うのが新鮮で面白いです。ただ、Wi-Fiの速度が早くないと止まったり、映像が途切れたり、タイムラグがあったりなど、オンラインだからこそのハプニングが大変でした。ゼミが終わったあとに、友達とご飯を食べに行けないなどの交流がないのも少し寂しいです。その一方で、ゼミが終わった瞬間に、お風呂に入ったりベッドの上に飛び込んだりできるのはありがいたいと思っています。また、話が弾めば、授業時間を延長できることは良い点です。

3年 DINH THI LE HANG
ベトナム人留学生として日本で特別な経験をしたいと思っています。私の想像とは違って千葉県には美しい場所がたくさんありますが、まだ観光地としては発展していない場所もあります。去年の秋に四方木地区の不動滝と紅の里に行って写真を撮る機会があり、その美しさにとても興味をそそられました。人が手をかけた様子は無く自然の美しさがありました。皆さんに四方木のことを紹介する活動に参加できてとても嬉しかったです。残念ながらコロナウイルスの影響により、学校の授業で直接話し合うこともできず、また四方木に行き地域の方とお話をして知識を深めることやフィールドワークに行くことができません。オンライン授業は理論的な活動ですが、このウィルスが収束して実践に取り組みたいです。

3年 川﨑有紗
感染症の影響で授業は全てオンラインになり、四方木地区の現地調査ができないという不便さはありますが、授業では、画面を通して一人一人の顔を見ることができ、自由な時間にゼミ生と話し合いができるので、オンライン授業になっても普段とは変わらず、話し合いを進めることができています。このような状況ですが、負けずに一生懸命授業に取り組んでいきたいです。

3年 白藤直人
画面越しではあるのですが、地域活性化をするうえで、面と向かって話し合いながら議論をすることはとても重要だなと実感していす。実際に地域に出向いて「何ができるのか」ということについて考えることができないため、Googleマップを画面で共有しながら話し合いをすることもありました。また、双方向型授業で何人もが一気に話すと、声が聞こえなくなってしまうこともありました。そのような点で不便さを感じることもあります。それでもこの状況を何とか乗り越え、地域活性化を進展させたいです。

3年 NGUYEN THI HONG LIEN
今年、世界中に大きな影響を与えた新型コロナウイルスが日本でも流行しています。そのため、大学でも初めてオンライン授業が行われて、私にとってすごく貴重な体験をもたらされたと思っています。私はパソコンスキルが下手なので、オンライン授業が始まったとき、ちょっと難しかったけど、パソコンをよく使えば使うほど、だんだんいろんなことがわかってきました。オンライン授業のため、自分はもっと頑張らないと授業の内容を理解できなくなってしまうと思いますので、皆さんと一緒に協力して頑張りたいと思います。ゼミナールに入ったことで、自分にとって沢山の勉強ができました。自分で企画を作成したり、みんなと交流したりして成長できていると思います。特に、大学生時代に住んでいる地域に貢献するため、何かを残したいです。ですから、地域活性化を専門とするゼミ活動に参加できて本当に良かったと思います。

3年 張嘉睿
今学期のオンライン授業はグループを分けて、何回かの討論を経て、色々な四方木活性案を計画しています。ゼミの全員で顔を合わせなくても一緒に問題を討論できるところがいいことだと思います。毎回違う人とグループで検討し、自分の考えたアイデアを紹介させることは良い交流機会だと思います。グループ発表が終わった後で、二人の先生から二つの異なるスタイルの提案を聞くことができるため、「次回の発表はもっといい案を出したい」といつも思います。今学期のゼミは良い雰囲気を感じています。

3年 高橋駿斗
オンライン授業は初めての経験なので、なかなか慣れずに難しく感じています。実際に会って話し合いをする方が、とてもやりやすいと思いました。さらに、ゼミ活動では、地域活性化についても考えることがたくさんあります。キャンパスであれば空き時間を使って話し合うこともできるのですが、オンラインであるからこそ、そのような自由時間を共有できないもどかしさを感じています。

3年 二宮伴宜
自分はオンラインでのゼミ会議に、話がまとまるだろうかと戸惑いと不安を感じていました。しかし、話し合いを積み重ねていくにつれ、意見が少しずつまとまってきています。私の地元である愛媛にも四方木と同じような集落がいくつかあります。そのため将来の地元集落を救っていく存在になりたいので、ゼミの地域活性化の活動をこれからも頑張っていきたいと思います。

3年 王宏瑞
4月下旬から今まで1カ月間ぐらいオンラインでのゼミ活動をしました。毎週一回ゼミミーティングを開きます。皆さんとweb meetingで意見交換ができています。初めてのオンライン授業を受け、新奇な感じがあります。操作がわからないとか、話す声が聞こえないとかの問題も克服しました。このようなオンラインで授業を受ける形式はとても面白いと思います。私のゼミ活動は地域活性化です。今も地域活性化を勉強中です。私たちの授業形式はグループを分けてアイディアを発表しながら話し合います。「この提案はどう?足りない部分はどう?」など。このように考えながら問題と疑問を発見していきます。

3年 松本啓吾
オンライン授業を受けて約1カ月になります。最初のうちはなかなか慣れず、音声が入っていなかったり、途中で切れたりするトラブルなどがありました。ようやく使いこなせるようになり、スムーズに授業を受けることができています。ゼミの時間では、四方木地区の活性化についてグループ発表を繰り返し行っています。現地に行けてはいませんが、「どんなイベントが望ましく」、また「地域の人が何を求めているのか」ということについて理解を深められていると感じています。新しいスタイルにまだ慣れていない部分もあるので、頑張って慣れていきたいと思っています。

3年 高橋大河
オンライン授業は大変ですが、最近はだいぶ慣れてきたので、これからも頑張りたいと思います。そんな中でも「地域を活性化する」というのは、関わりが深まるほど難しいものだと実感しています。活性化の意味を深く考え、どうやったら地域がその状態に近づいていくのかを考えることは難しいですが、私自身の成長につながっているのだとも感じています。

3年 上田祐太
私は、この地域活性化のゼミを履修して正解だったと思っています。コロナウイルスの影響で、本来の計画通りに授業は進んでおらず、オンラインでの講義になっていますが、会って話せないからこそ、どのように自分の意見を相手に伝えるか、どうやって説得力をもたせるかなど自分のコミュニケーション能力を見つめ直すいい機会になっているからです。地域密着型ゼミというのは観光学部ならではだと思っているので、引き続き熱を持って取り組んでいきたいと思います。


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