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観光ゼミナール 地域活性化を止めない ~観光まちづくりの実践~ vol.04 【森の小学校 四方木探検隊~オーロラを見つけよう】② ~企画実演当日・家庭科の時間~

ゼミ活動

2020.09.18

観光ゼミナール 地域活性化を止めない ~観光まちづくりの実践~ vol.04【森の小学校 四方木探検隊~オーロラを見つけよう】② ~企画実演当日・家庭科の時間~

 今回の企画は、「森の小学校」がコンセプトです。そこで、そのコンセプトを表すために、1日の活動を「時間割り」に見立ててスケジュールを組み、それぞれの企画内容も「授業」名として設定しました。

 当日は、四方木地区区長さんに校長先生となっていただき、「森の小学校」の入学式から始まりました。その後、家庭科の時間=昼食、体育の時間=散策の時間、工作の時間=ものづくりの時間、理科の時間=屋外でのV R映像体験といった内容で、四方木地区で過ごす1日を楽しんでいただきます。

 

「森の小学校」体験スケジュール
・入学式
・1時間目 家庭科の時間
・2時間目 体育の時間
・3時間目 工作の時間
・4時間目 理科の時間
・卒業式

担当:リエン



【家庭科の時間~流しそうめん、夏の終わり涼しさを~】

 今回のイベントは、「森の小学校」というコンセプトなので、小学校の頃に自分達が受けていた授業を思い出し、昼食の時間を「家庭科の時間」と名付けてイベントを実施しました。夏の暑さを少しでも涼しく感じてもらおうと、「家庭科の時間=昼食」は流しそうめんを企画しました。

 そうめんを流す竹や器は、四方木地区の竹を使い、地区の方と学生で協力して作りました。もちろん、手作りの流し台と竹の器のため、爽やかな竹の香りが食欲を増します。

 

 そうめんを茹でた後、そうめんが食べやすいように小さく分けるのですが、うまくできずにいると、区長さんから「そうめんを手に巻くとうまくできるよ」というアドバイトをいただきました。私は、小さい頃にも祖母からこのようなアドバイスをもらったことを思いだし、とても懐かしく感じました。

 

 また、ドラム缶で作った窯を用意していただき、ピザ作りも行いました。四方木地区には、レンガで作られた「手作りピザ窯」もあるのですが、今回はイベント用に移動式のドラム缶製ピザ窯を作ってくださいました。

 

 ピザのトッピングは私たち家庭科班が担当したのですが、なぜか地区の方がトッピングしたピザの方が美味しく見えてしまいます。そこで、コツを聞いてみると、「具材を外側にのせると美味しく見えるよ」とアドバイスをいただきました。実際に、その通りにトッピングすると見た目も味も美味しいピザのでき上がり。

 

 家庭科の時間は、事前準備から当日まで、地区の方に沢山協力していただいたおかげで、楽しく、美味しい時間を過ごすことができました。調理をしながら、教えていただくことで、地区の方々との交流も深まります。イベントコンセプトにあるように、地区の方が学校の先生となり、私たちに色々と教えてくれるような、地区と参加者とのコミュニケーションの場を演出することが、このイベントの大きな目的の一つであったと改めて感じています。

担当:川﨑


【学生の声】

観光学部3年 グエン ティ ホン リエンさん

 新型コロナウイルスの影響で、「四方木探検隊~オーロラを見つけよう!~」は学生の私たちと地域の方々のみのイベントとして行いました。地域活性化というテーマを頭に入れて、授業で意見交換をしたり、情報を集めたり、企画を作成したりして、ようやく現地で実施することができた事前準備とプレイベントの二日間は、とても充実した時間でした。

 私は今回のイベントで家庭科班と理科班を担当しました。そして、私は初めての竹の伐採、そうめんを茹でること、流しそうめんの体験、VRの体験などが出来てすごく嬉しかったです。事前準備の日とプレイベントはすごく暑かった2日間なのに、ゼミの友人たちと四方木地区の方々は、いつでも笑顔で楽しみながらイベントを行っていて、私にとっていい思い出になりました。また、四方木地区の方々と沢山交流が出来たうえで、地区の特徴が深く分かってきて、四方木地区の方々の優しさを感じることができました。もし参加者を募ってイベントを実施することができたら、参加者もこのような地域の魅力を感じてくれたのではないかと、思いました。


観光学部3年 王 宏瑞さん

 今回の、私が担当したのは、家庭科の時間です。家庭科の時間は、今回イベントの重要な部分です。流しそうめんの準備は事前準備の日から入念に行ったので、順調にそうめんを流すことができて本当によかったと思います。これにあたって、四方木地域住民の協力は欠かせないものでした。前日の事前準備には、四方木地区の方々と一緒に竹を伐採し、竹の器を割り、竹箸を作り、流しそうめんの竹台を作り、組み立てなどを行いました。地区の方には、様々な点で助けてもらいました、本当にありがとうございました。いろいろな竹についての知識を教えてもらいました。地区の竹を伐採し、様々な作業を通じてカップと箸、流しそうめん台になりました。これは「体験」としても面白い過程だと思います。

 当日、そうめんを茹でた後、水に洗って指で一つ一つを巻きます。普通のそうめんが、その瞬間に「日本料理」になったと感じました。水で流すことも簡単になりました。本来は、スタッフである私たちですが、この日は、お客様としても体験しました。流しそうめんを食べる時、「ああ!これを私たち作るの!そんな素晴らしい流しそうめん体験を私たちが作るの!」、このような感激が胸に沸きました。達成感でいっぱいです。

 一方、四方木地区の方が用意してくださった手作りピザもありました。私もピザ作りを体験し、そしてより大事な点は「いただいた」ことです。流しそうめんのさっぱりとは違います。ピザはトマトとチーズがあり、「カロリーの味」はとても美味しいです!!

 総じていえば、本当にいい課外で経験をすることができ、とてもとても嬉しいです。


観光学部3年 川﨑 有紗さん

 今年は、新型コロナウイルスの影響で、いつも通りの授業ができず、四方木の人との交流もあまりできない状況でしたが、工夫しながらイベントの準備を進めてきました。

 当日は、お客様を呼ばずにイベントを進めることになり、少し残念な気持ちもありましたが、イベントの様子を動画撮影し、イベントに来られない人にも楽しんでもらえるように、今後映像を発信していくことなどを検討しています。このような状況だからこそできることを、精一杯に行うことができました。

 私は、今回のイベントを通して四方木地区の魅力について、沢山知ることができました。

 初めの頃、四方木地区の魅力は「自然が豊か」なことと、ざっくりとした考えでしたが、活動を進めていく上で、四方木地区の1番の魅力は、四方木地区に住んでいる人たち一人一人だと思いました。地域の活性化には、様々な地域の魅力を活用していくことが重要だと思いますが、今回のイベントを通して、その土地に住む人が主役になることが、とても重要なのだと感じました。今後、イベントを実施できる機会があるならば、四方木地区に住んでいる方たちの魅力が伝わるようなイベントを作りたいなと思いました。


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