This page does not support translation languages. ×

2024年度 ハンガリー研修 24~25日目

ハンガリー研修

2024.09.15

【研修24-25日目】看護ケアの質と労働環境の改善

 いよいよ研修も大詰めとなり、6名ずつ4チームに分かれて、外科(手術室、内視鏡検査を含む)、ICU、ER、心血管センターをそれぞれ1日ずつ研修します。小グループ活動の初日には外科を、2日目にはICUを研修しました。 ICUの看護師長のお話で特に印象に残ったのは、ハンガリーでは病院に来るタイミングが遅く、重症な状態になってからICUに入るケースが多いという点です。早期に病院に受診していれば、これほど深刻な状況にはならなかったと嘆く場面がありました。私自身、ICUで治療を受ける患者さんを見て、この深刻な状況を実感しました。
 午前中の小グループ活動の後、全体で、初日はセンメルヴェイス大学の脳神経研究所、2日目はセンメルヴェイス大学の国際外傷外科病院を訪れました。 脳神経研究所のICUでは音楽が流れており、看護師や患者のリラックス効果を促進し、労働環境の改善に役立っているという取り組みに驚きました。ICUの看護師が12時間勤務で精神的にも肉体的にも疲労がたまる中、音楽を通じてのリラックスは大変重要だと感じました。
 国際外傷外科病院では、治療を終えた患者さんがスポーツ大会で獲得したメダルや賞状が病棟の壁に飾られており、それが病院の誇りであると伺いました。退院後の患者がスポーツで活躍し、賞を取ることを知ることで、看護師たちは大きなやりがいを感じると語られました。
 患者の成果を称えたり、リラックス効果を促進する取り組みが、看護師のモチベーションを高め、質の高い看護の提供に繋がることを学びました。看護師の労働環境の整備や精神的サポートは、持続的に良いケアを提供するために重要であると感じました。

M.T

宮殿内①

 

宮殿内②