留学便り(韓国)
2025.05.05
仁川大学に留学中の国際文化学科韓国語コース3年の沼﨑です。韓国に来て2か月が経ち、早くも折り返しになってしまいました。
私は今学期、「韓国言語文化入門(2)」、「4級韓国語練習(2)」、「韓国語の語彙と文法」、「4級韓国語(2)」という4つの韓国語関連の授業を履修しています。どれも私の現在の韓国語レベルにちょうど合っており、毎回楽しく受けることができています。また、どの授業の先生方も、どのような形式で問題が出るのか、どの範囲を重点的に勉強すべきか、どのような勉強法が効果的かなど、中間考査に向けて事前に詳しく説明してくださったおかげで、安心して準備を進めることができました。
私は特に語彙と文法の学習、そして쓰기(書く練習)に力を入れて取り組みました。単語は日常的に繰り返し復習し、文法は例文を何度も書いて覚えるようにし、쓰기では自分の考えを韓国語で表現する練習を通して表現力を高めるよう心がけました。その結果、試験では落ち着いて問題に取り組むことができ、全体的に手ごたえのある内容だったと感じています。今後もこの調子で継続的に努力を重ね、韓国語の実力をさらに伸ばしていきたいと思っています。
3月末に申請していた言語交換プログラムが始まりました。このプログラムは、日本語(または他の言語)を学びたい韓国人の学生と、韓国語を学びたい留学生が1対1でペアになり、お互いの言語を学び合いながら交流を深めることを目的としています。基本的にはランダムでペアが決まりますが、もし韓国人の友達と一緒にやりたい場合は、申請時にその旨を伝えればペアを組むことも可能です。私も当初は、以前から仲良くしていた韓国人の友達と一緒にプログラムに参加する予定でしたが、彼女が申請時間に間に合わなかったため、結果的に別の学生とペアを組むことになりました。最初は少し不安もありましたが、実際に会ってみると驚くほど気が合い、とても運命的な出会いだと感じました。
なんと私たちは同い年で、好きなアイドルも同じ、さらに誕生日も2日違いだったのです!今では毎週の言語交換がとても楽しみで、勉強だけでなく、日常のことや趣味についてもたくさん話しています。お互いに中間考査が終わったら一緒にお出かけをしようと約束していて、今からとても楽しみにしています。新しい出会いが韓国語の学習に対するモチベーションにもつながっていて、このプログラムに参加して本当によかったと思っています。
今月14日は私の誕生日でした。今年の誕生日は特に印象深く、今まで生きてきた中で一番多くの人に祝ってもらえた特別な日だったように思います。日本にいる家族や友達はもちろんのこと、留学先で新たに出会った韓国人の友達やクラスメイトからもたくさんの温かいメッセージをもらい、心から嬉しかったです。韓国に来てからできた新しい人間関係の中でも、こうして祝ってもらえることが本当にありがたく、幸せな気持ちになりました。
誕生日当日には、日本人の友達が誕生日パーティーを開いてくれました。デリバリーで私の大好きなパスタを注文してみんなで一緒に食べたり、31(サーティワン)のアイスクリームケーキも用意してくれて、本当に幸せなひとときを過ごしました。気心の知れた友人たちと笑い合いながら過ごす時間は、何よりのプレゼントでした。
さらに別の日には、韓国人の友達も私のためにパーティーを開いてくれました。そのときは韓国で人気のフライドチキンを一緒に食べながら、たくさんおしゃべりをして楽しい時間を過ごしました。韓国語での会話も増えてきて、語学の成長も実感できた嬉しい一日でもありました。こんなふうに、異なる文化背景を持つ友達たちと一緒に過ごす誕生日は、かけがえのない思い出になりました。これからも人とのつながりを大切にしながら、留学生活を充実させていきたいと思います。
4月は桜があちこちで咲き誇り、本格的な春の訪れを肌で感じることができた月でした。暖かい陽気に誘われて、2回もお花見に行くことができました。それぞれ違ったメンバーと楽しんだため、どちらも忘れられない素敵な思い出になりました。
1回目のお花見は、日本人の友達と一緒に「ソウルの森公園」へ行きました。この公園は聖水洞(ソンスドン)というエリアにあり、自然も豊かでとても気持ちのいい場所です。桜並木の下で一人ひとりが"被写体"となり、他のメンバーがカメラマンとしてたくさん写真を撮るというフォトセッションを楽しみました。まるで撮影会のようで、みんなの素敵な一面を引き出しながら笑い合い、とても楽しいひとときでした。また、その日は聖水洞にあるおしゃれなカフェにも立ち寄り、美味しいドリンクとスイーツを楽しみながらゆっくりおしゃべりもできました。
さらに、私の大好きなアイドルグループ「XG」の事務所にも足を運ぶことができ、ずっと憧れていた“推しの事務所に行く”という夢が叶って、本当に幸せな気持ちでいっぱいになりました。次は、BIGBANGの事務所にもぜひ行ってみたいと思っています。
2回目のお花見は、サークルのメンバーたちと一緒に行きました。この日はピクニックスタイルで、お弁当を広げながら和やかな雰囲気の中で桜を楽しみました。1回目とはまた違った雰囲気で、みんなとゆったりと過ごす時間が心地よかったです。ピクニックの後には韓国語バージョンの「だるまさんが転んだ」をみんなでやりました。これは「イカゲーム」にも登場した遊びで、実際に韓国で体験できたことがとても嬉しく、まるでドラマの世界に入り込んだような感覚でした。春の自然と人とのつながり、そして自分の「好き」をたくさん感じられました。
4月27日には、韓国の春川(チュンチョン)までドライブに行きました。メンバーは、今年9月から私の通っている城西国際大学に留学予定の韓国人の友達と、私を含めた日本人の友達4人の計5人です。車での移動中は、みんなが順番に自分の好きな曲を流し、車内はまるでカラオケのような盛り上がりでした。音楽を通じてテンションも上がり、車の中からすでに楽しい旅行が始まっていたような気がします。
春川といえば、タッカルビ(鶏肉のピリ辛炒め)が名物で、「タッカルビ通り」と呼ばれるほど有名なグルメスポットがあります。私たちも到着してすぐにその通りに向かい、人気店のひとつで食事をすることにしました。到着するとすでにたくさんのお客さんが並んでいて整理券を受け取ってしばらく待ちましたが、実際に食べてみると「これは並ぶ価値がある!」と納得できるほど、本当に美味しかったです。ピリ辛で香ばしい味付けに、みんな感動しながら夢中で食べました。
その後は、"韓国のスイス"とも称されるほど美しい景観を誇る《ハッピー草原牧場》へ足を運びました。ここではウサギ、ヤギ、羊、牛など、さまざまな動物たちと触れ合うことができます。餌をあげたり実際に触ったりすることができて、まるで子どもに戻ったように無邪気に楽しみました。中でも子ヤギは本当に小さくて愛らしく、見ているだけで癒されました。広大な牧場の背景に広がる緑の草原と青い空もとてもきれいで、まさにリフレッシュできる場所でした。ここでもお互いにたくさん写真を撮り合い、思い出をしっかり記録に残しました。
そのあと向かったのは、倉庫を改装した大きな古着屋です。中には所狭しと古着が並び、まるで宝探しをしているような感覚になりました。店舗内にはいくつか大きな鏡が設置されていて、鏡越しに写真を撮るととても“映える”写真が撮れるスポットにもなっていました。ファッション好きな友達と一緒に、服を見たり写真を撮ったりするのもとても楽しかったです。
最後に訪れたのは、近くのとてもおしゃれなカフェ。夜だったため、外観もライトアップされていて、とてもロマンチックな雰囲気でした。店内でパンとドリンクを頼み、みんなで今日一日の思い出を語り合いながら、リラックスした時間を過ごしました。楽しかった1日の締めくくりにふさわしい、穏やかなひとときでした。その後、夜ご飯を軽く食べて、名残惜しさを感じながら春川を後にしました。
この日の小旅行は、美味しいものや美しい自然、動物たちとの触れ合い、そして大切な友達との楽しい時間がぎゅっと詰まった、忘れられない春の思い出になりました。