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2023年度 ルワンダ研修 14日目

ルワンダ研修

2023.08.19

2023年度 ルワンダ研修 14日目 8月19日

 今日は、ジェノサイドメモリアルを訪れました。この施設は、ルワンダに200カ所あるジェノサイドで亡くなった方々の追悼施設のうちの1つです。ジェノサイドは、1994年4月6日にルワンダとブルンジの大統領が乗った飛行機がミサイルで撃ち落とされたことが引き金で起きました。100日間で約100万人もの人々が殺されました。1960年の独立時にはツチ族が独立前のベルギーに支援を受けて、国を支配していました。しかし、1973年のクーデターをきっかけに、フツ族がフランスの支援を受けて国を支配しました。しかし、独立から10年あまりツチ族が国を支配していたことから、フツ族は国の支配の方法がわからず、フランスの言うとおりに国を支配しました。フランスは、対立の意見をもつツチ族を排除したいと考えて、大統領虐殺をきっかけに、「大統領を虐殺したツチはゴキブリである」としてラジオを通して国中に広めました。その結果、フツ族がツチ族を殺す形で大虐殺が行われました。しかし、人間の本能的にも、最終的にはツチ族もフツ族も関係なく殺し合いが行われました。最終的にルワンダの人口の約15%は殺されて、約3割はウガンダもしくはコンゴに難民として逃げました。

 ジェノサイドメモリアルには、虐殺によって殺された人々の顔写真や遺骨が展示されています。性別、年齢見境なく殺された当時の痛たましい現実がそこには残されています。親を殺された子どもたちの写真には、笑顔は見られなかったです。現在でも政府により、遺骨の収集や当時を知らない子どもたちに対する平和の教育など、弔いは続いています。現在では、国民は、「国のために働くべき、明日もっと良くなるように頑張ろう」という意識に変わり、当時殺した人と殺された人が隣同士に住む人も存在します。ルワンダは、明るい未来に向かって今も進み続けているのです。今回ジェノサイドメモリアルを訪れたことで、当時の現実を肌で感じ、より一層平和への思いがより強くなりました。

 

黙祷している写真

ジェノサイドメモリアルでの集合写真