ゼミ活動
2024.07.31
「四方木ベイスしたなおい」で打ち合わせの様子
7月12日、内山ゼミでは毎年恒例となりつつある「四方木キャンプ」を実施しました。このキャンプは、地区の方々との連携を深めるとともに、学生同士の仲間意識を高める効果があります。
ゼミ活動では、「観光まちづくり」という視点で地域づくりを捉えることを重視しています。「まちづくりの現場=活性化に取り組む地域」に訪れ、共に活動することで、地域社会が抱える課題を理解します。そしてそれは、学生たちが地域の課題を自分たちの課題として捉えていく過程ともいえます。
地区の方々とのミーティング
観光学部3年 内山 綾菜 さん
私たちは、ゼミ内での交流と四方木の知識を深めるため、先日ゼミキャンプを行いました。一日目の夜には、四方木の方と内山ゼミで、今年度のイベントについてのミーティングの時間が設けられました。四方木の方から厳しくも正しいご意見・ご質問に対し、すぐに応対できるメンバーが少ない状況に焦りを感じました。
私たちは、日頃のゼミ活動で、9月に実施するイベントの企画を検討してきました。ですが、「なんのためにイベントを実施するのか」、「参加者にどう感じて欲しいのか」など、イベントを実施する根本的な意味を、ゼミ全体が理解できていないことが分かりました。
私たちなりに細かく企画していましたが、地域の方の声を聞くという事は非常に大切であると感じました。ゼミ内での情報共有が上手くいっていない、理解できているメンバーが少ないなど、ゼミキャンプを通して気づくことができました。
9月のイベントまで時間がないため、一人一人が責任感を持ち、他人事と思わず積極的に行動することが、このイベントを成功させるのに重要だと思います。四方木の方とのミーティングの時間がなければ、この大切なことに気づくことはできなかったと思います。1回1回のゼミ活動を無駄にせず、四方木地区でのイベントを成功させられるよう全力で頑張りたいと心から思いました。現在直面している課題に対しても、全員で一丸となって取り組んで行きたいと思います。
竹巻きパンづくりの様子
竹巻きパンを焼いています
観光学部3年 川村 しずく さん
私は、9月のイベントでは調理担当となります。そのため、今回のキャンプでは、実際にイベントで提供する食事を準備するために必要な食材や分量、調理時間を確認することが大事な目的でした。私たちが用意したいと考えているのは、竹巻きパンと手作りピザです。
軽食として用意する竹巻きパンでは、少し工夫をして生地に、はちみつを練り込んで焼いてみました。その結果、ほんのりとはちみつの甘味を感じられましたが、水分量が多くなってしまい生地が緩くなってしまいました。また、ドラム缶コンロでは火力の調整が難しく、網にくっついてしまい、焼き方にももっと工夫が必要だということもわかりました。
また、ピザ作りでは、ピザ窯でピザを焼く経験をしました。ピザ全体に満遍なく熱を通すため、ピザピール(ピザを窯にいれる時に使う道具)でピザを回転させながら焼くのはなかなに難しく、コツが必要です。
今回、地区の方々とのミーティングで、「四方木地区ならではのピザ作り」という視点を取り入れることの意味を改めて理解しました。私たちは今回、自分達で食材を用意してきましたが、地域の活性化という文脈で考えるのであれば、四方木地区で収穫した食材を使うことが重要な要素であることに気づきました。
四方木地区で収穫した小麦や旬の野菜をピザに使うことで、「四方木ならではのピザ」になるのだとも実感しました。また、ただ食べてもらうだけでなく、食材を育てた地区の方の顔やストーリーも合わせて紹介することによって、さらに四方木地区について知ってもらえることができるのではないかとも考えました。他にも四方木地区の方と直接話し合ってわかったことが沢山あったので、もう一度ゼミ生で話し合い、より良いイベントを作って行きたいと思いました。
ピザ窯にチャレンジ
川歩きの様子
観光学部3年 田尻 哲也 さん
私たちは今回1泊2日のフィールドワークを行い、9月に開催するイベント内容の確認を行いました。まず初めに、体験プログラムのメイン企画である川歩きの確認をしました。今回のフィールドワークでは雨が降っていたこともあるのですが、道路から川に降りる際の足場の確保が必要ということがわかりました。
当日の川歩きは、雨の降りはじめだったため、水量も多くなく、歩くこと自体に不安要素はないことも確認できました。もちろん、雨の中を歩いたので、私たちは全身濡れてしまいましたが、猛暑日が続いていたので、むしろ涼しく気持ちが良い川歩きとなりました。
川歩きを終えた後は、もう一つの体験プログラムである「竹ランタン作り」を行いました。
竹ランタン作りでは、考えてきたデザインをもとに、電動インパクトドライバーで穴を開けて作ります。今回、私たちは初めて使う電動工具に戸惑ってしまいましたが、制作には予想以上の時間がかかることもわかりました。
また、当日は雨の中、大事な工具を貸していただいた地区の方に対して、工具やドリルを大切に扱わなければならないという点を改めて気づくことができました。制作した竹ランタンに灯りをつけると、とても綺麗でした。イベントでは、竹に穴を開ける作業の手応え感(手作り感)と、完成時の達成感を楽しんでいただけると感じています。
今回のフィールドワークを通して、イベントに向けての課題や改善点を発見することができました。今後は9月のイベント当日の成功に向けてゼミ生で協力をし、取り組んでいきたいと思います。
竹ランタンづくりの様子
竹ランタン