ハンガリー研修
2024.08.27
ハンガリーを例に、医療システムについて学びました。印象に残ったひとつには、収入の違いがヘルスケアにどのような影響を与えるかという点があります。ハンガリーでは、経済的な格差が原因で地域によって平均余命(特定の地域で生まれた人々が平均的にどれくらい生きるかの指標)に差があることがわかりました。もうひとつには、EU加盟国内でカリキュラムの共通化を進めることで、国間の医療職者や医療職に就こうとする学生の行き来が活発になっている一方、ハンガリーの平均給与が低く、看護師の業務がハードであるため、看護師の離職率が高く、国外に出たりすることも多い点があります。政府は金銭的な支援を行っているものの、その効果には限界があり、現在は教育の充実によって看護師の離職を防ぐ取り組みが進められています。
この研修を通じて、収入とヘルスケアの関係を理解することが、医療の現場で重要であることを学びました。経済状況や社会の背景を理解することで、体や心だけでなく、社会的な視点も持ちながら、より良いケアを提供することが求められると感じました。
夜にはウェルカムディナーがあり、センメルヴェイス大学のホロッシュ先生や、私たちのお世話をしてくださっているエヴァさん、またセンメルヴェイス大学の学生やカーロイ大学の学生と楽しくお話しすることができました。国を超えた医療職者や医療職に就こうとする学生との交流の意義を実感し、異なる視点から学びを深める貴重な機会となりました。
K.O
講義
昼食
ゾルタンバロー先生との講義後の交流
歓迎会