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山武郡市の魅力をつなぐ80kmのコースづくりとイベント運営

プロジェクト

2025.11.23

2025年度も、観光学部では、道の駅を基点とし山武郡市の観光に寄与するプロジェクトを行う授業を実施しています。
2024年度までの本授業の目的は、東金市の「地域の魅力発見」とその魅力を活かした道の駅を基点とした「サイクルツーリズムのためのコースの開発」でしたが、2025年度は、九十九里町と九十九里地域観光連盟の依頼のもと、東金市の観光に関わる基盤づくりにとどまらず、近隣市町を含む山武郡市(東金市のほかに、大網白里市、山武市、九十九里町、芝山町、横芝光町がある)の観光に寄与する取り組みへと規模を拡大し、魅力の調査やイベントの支援などを行っています。

上記の取り組みの一環として、本年度は10月11日に開催された『Beach Flow Ride』(主催:NPO法人日本ビーチ文化振興協会)に参加し、片貝海岸を起点に山武郡市を巡るコースづくり、および、当日の企画・運営に携わりました。ここでは、当日の運営に関わった取り組みについて学生の声を介しご報告いたします。


イベントが終了し片貝海岸で集合写真を記念に撮影

■ 感謝のご挨拶
本イベントにご協力いただいた皆様方に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
◎エイドステーションとして、会場提供および運営にご協力をいただいた企業一覧
道の駅おらい蓮沼 様、芝山仁王尊 様、カフェキッチンあかり 様、Sghr菅原工芸硝子株式会社 様
◎エイドステーションで配布する飲食を提供くださった企業一覧
プクファーム 様、ソムリエファーム 様、株式会社ヒロタ 様
◎企画の運営を支援くださった皆様
九十九里町 様、九十九里地域観光連盟 様、NPO法人日本ビーチ文化振興協会 様、株式会社Champion System Japan 様、成田空港活用協議会 様

○ 観光学部2年 若月 王介
今回、私たちは、「Beach Flow Ride」というサイクリングイベントの運営をお手伝いさせていただきました。
大学に朝7時に集合し、朝早くからエイドステーション設営を行いました。エイドステーションとは、休憩所の役割を務めるスポットのことを指します。エイドステーション設営にあたり、イベントの1か月ほど前から準備を行ってきました。

例えば、9月18日には、サイクルツーリズムを支援した経験を数多くお持ちの東武トップツアーズ千葉支店の方から、エイドステーションの運営方法についてお話を伺いました。お話の中で一番参考になったのは、ポップ作りです。「分かりやすく」「大きく」「簡潔に」――この3つのポイントが大事だということが伝わってきました。「視認性を高め、大事なポイントを表現する」。一見簡単に聞こえますが、実際に自力で作るとなるとかなり大変でした。こうして制作したポップを活用し、イベント当日に集まったサイクリストの方々に、山武郡市の多くの魅力を知ってもらいました。



東武トップツアーズからエイドステーションの運営について学ぶ様子


ポップを自分たちでも作りました


そのイベント当日は、エイドステーションの設営から始まりました。私は、カフェキッチンあかりのエイドステーションを担当しました。お店の方たちと挨拶を交わし、ポップやステーションフラッグの設置、サイクルラックの位置調整を含め、当日の雨で店内が汚れないように足拭きマットなどを敷き詰める対策なども実施しました。

一通りの事前準備が終わり、エイドステーションで提供する料理の仕込みをしてくれているお店の方々が手作り弁当を用意してくれました。私たちの分まで用意してくれたことに感謝しています。



ステーションフラッグを準備中


昼食の後は、エイドステーションに立ち、参加者を迎え入れました。天候の影響もあってか、予想より遅めの到着で、トップ集団10名を迎え入れました。最終的には、今回のロングコース参加者である64名(ショートコースを合わせ総勢86名)全員がこのエイドステーションを無事に通過することができました。雨の中の走行なので、本当に大変だったと思います。衛生管理の問題から、実際に私たちが作ってあげられませんでしたが、温かく美味しい食事を提供できたことで喜んでもらえたことを嬉しく思います。



第一エイドステーションはスタンプラリーを待つ人で大賑わい


ショートコース用のエイドステーション(:Sghr 菅原工芸硝子)も大賑わい


最後に、イベント当日は、台風が接近していたこともあり、あいにくの雨となりましたが、サイクリストの一人として参加してくださった元F1ドライバーの片山右京さんが「最悪の雨だったけど、記憶に残る最高の思い出になるイベントだった。エイドステーションのご飯も美味しかった。」と言ってくれたことで、やっていてよかったなと思いました。もちろん、晴れた方がもっといい思い出に残るコースだと思いますので、サイクリストの皆様にも、天候の良い時にまた訪れてほしいと思っています。

○ 国際人文学部4年 嘉部 心羽
私たち、域学共創プロジェクトBに参加している学生たちは、10/11(土)に開催された九十九里のサイクリングイベント「Beach Flow Ride」において、準備の段階から地域の魅力を最大限に発信する工夫を行いました。

エイドステーションには地元の野菜や飲食店のメニューを取り入れ、参加者に東金市や九十九里町をはじめとした「山武郡市らしさ」を感じてもらえるよう心掛けました。

第一エイドステーション(道の駅おらい蓮沼〔山武市〕):トマト(プクファーム)、野菜スティック盛り合わせ(ソムリエファーム)を提供
第二エイドステーション(芝山仁王尊〔芝山町〕):シューアイス(株式会社ヒロタ)
第三エイドステーション(キッチンあかり〔山武市〕):だんご汁(キッチンあかり)、お蕎麦(NPO法人九十九里浜観光振興会)
ゴール(片貝海岸):焼き蛤(九十九里町観光協会)、イワシのつみれ汁
 


第一エイドステーションをサポートしてくれたプクファームさんとサイクリストの記念写真


第二エイドステーションの芝山仁王尊でサイクリストを待つ様子


だいさんエイドステーションのキッチンあかりの皆さんの協力体制には圧倒されました


また、安全にイベントを楽しめるコースを設定するため、実際に現地を調査したり、エイドステーションに使うグルメの視察など、細部までこだわって準備を進めました。

本番当日はあいにくの雨となり、運営面でも想定外の苦労がありましたが、サイクリストからの温かい声で疲れが一気に吹き飛びました。地域と参加者をつなぐ役割を担えたことに大きなやりがいを感じました。今回のイベントを経験することで、地域の魅力を発信する活動の面白さと、チームで創り上げるイベント運営の達成感を改めて実感しました。このイベントをきっかけに、これからも山武郡市のつながりが深まり、地域活性化につながったらいいなと思いました。



うちわを作ってサイクリストを応援しました