開催報告
2025.08.06
国際文化コースでは、多様な専門性をもつ教員のもと、学生たちは日本と世界について、幅広い視点から学びを深めています。
8月2日(土)のオープンキャンパスでは、国際文化コースならではの多様な学びを実践してきた二人の学生が、教員とともにクロストークを行いました。
| 日本語教員×海外研修×スポーツ
高校まではサッカー一筋に打ち込んできた4年生。海外留学制度が充実しており、サッカー強豪国スペインに協定校があることが決め手となり、本学への入学を決めました。
入学後は、日本語チューター制度を通してフィンランドからの留学生と日本語や英語で交流する中で、言葉を通じた異文化交流の楽しさを実感し、台湾での海外コミュニケーション・インターンシップに短期・長期の2回参加することを選択し、日本語を教える経験を積みました。
さらに、インドネシア研修を通じて海外ボランティアに参加し、宗教が生活に根付く文化を直に体感する貴重な機会を得ることもできました。この経験を通して、国内で日本語教員としてボランティア活動を行う際にも、ヒジャブを身に着けた方々に接するときには、その文化的背景に配慮した対応を心がけるようになりました。
カリフォルニアに短期・長期で留学経験のあるアメリカ文学のゼミの仲間たちと海外経験について話し合う中で、インドネシアにおける貧困の実情や、カリフォルニアで深刻化するホームレス問題が話題に上りました。こうした議論を通じて、「日本では同様の問題がどのような状況にあるのか」という問いがゼミ内に芽生え、学生主体の学内研究推進事業に応募し、日本におけるホームレスの現状を調査する研究に取り組み成果発表を行いました。
「海外に行きたい」「外国の方々と交流したい」という強い思いを原動力に、関心を持ったことには積極的に挑戦し続けてきた大学生活も、いよいよ最終年を迎えました。現在は、最後の学園祭で国際文化学科のイベントを盛り上げるため、企画運営に参加しています。
| 国際文化プロジェクト×海外研修×日本文学
高校時代に苦手だった英語を克服したいという思いと、好きな文学を学び続けたいという思いから、両方を学ぶことができる国際文化学科に進学を決めた4年生。
3年次に受講した「国際文化プロジェクト」では、J-POPの歌詞を英語に翻訳するという協働学習に、留学生とグループで取り組みました。この経験を通して英語力が伸びただけでなく、日本語の「同音異義語」を英語でどのように伝えるかを考える中で、日本語の特徴を改めて認識することができました。また、留学生たちとの話し合いを通じて、感情の表現方法が国によって大きく異なることにも気づき、異文化理解を深める貴重な機会となりました。
日本文学のゼミでは、中国や台湾からの留学生と学び合う中で、地理的に近く、同じ「漢字文化圏」とされる国々であっても、漢字の使い方や読み方に違いがあることを知りました。こうした経験を通して、言葉の使い方や感じ方が文化によって異なることを学び、視野が大きく広がったと実感しています。
台湾での短期コミュニケーション・インターンシップでは、初めての海外で現地の学生に日本語を教える中で、メンタル面が大きく成長したと感じました。相手にきちんと伝わっているか不安になる場面もありましたが、海外で授業をした経験が大きな自信となり、プレゼンテーションへの苦手意識を克服することができました。慣れない海外で少し心細くなっていたとき、日本語で話しかけてもらえた経験は、言葉の持つ力や、相手を思いやる気持ちの大切さを改めて実感するきっかけとなりました。この経験を通じて、現在のアルバイト先では、外国からのお客様に対して、お礼などの簡単な言葉だけでもできるだけ英語で伝え、安心してもらえるよう心がけるようになりました。
留学生との交流や「国際文化プロジェクト」、台湾でのインターンシップの経験は、就職活動の面接でもたびたび話題に上り、具体的に伝えることで企業の方々に関心を持っていただくことができました。近年では、日本企業においても海外展開を積極的に進める企業が増えていることから、本学の強みである異文化環境で培ったコミュニケーション力や柔軟性を自己PRにおいて示すことができた点は、自身の大きなアピールポイントになったと実感しています。大学主催の合同企業説明会で大手ドラッグストアと出会い、大学主催ならではのご支援のおかげで内定をいただくことができました。現在は、アルバイトをしながら、日本文学の卒業論文執筆のために図書館にも通っています。
この授業では、日本と西洋の文化の違いやつながりを学びながら、環境問題についても考察します。たとえば、私たちの文化や暮らしが地球環境にどのような影響を与えているのかを見つめ直し、文化と環境の両方の視点から現代社会を捉えることを目指しています。特に、日本や諸外国の映画において環境問題がどのように描かれているかを分析し、そこに反映された文化的背景や価値観についても考察しています。
| スペイン語カフェ
スペイン語の基本的な表現を学び、スペインやラテンアメリカをテーマにしたゲームをしたりしながら、スペイン語を楽しく学びました。
| 教員と在学生による学び紹介ブース
国際文化学科での学びの魅力を、留学、国語科教職課程、日本語教員養成課程、短期研修、中国語、歴史、ヨーロッパ関連などのトピックに分けて、教員と在学生が紹介しました。また個別入試相談も行いました。
| 先輩と巡るキャンパスツアー
カフェテリアや図書館を巡りながら、授業のない時間の過ごし方も含めて、学生目線でキャンパスをご紹介しました。