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授業での学びとサークルでの経験、就活時の助言 すべてに感謝 卒業生インタビュー

千葉テレビ放送株式会社
東京支社副支社長 青柳吉彦さん(3期生・経営情報学部卒)

城西国際大学同窓会の会長を務める青柳吉彦さんは、千葉テレビ放送東京副支社長として多忙な日々を送っています。「入社してからこれまで、楽しかったことばかり」というほどの仕事に巡り合えたのは、「就職課の手厚いサポートのおかげです」と語る青柳さんに、母校での思い出を振り返るとともに、後輩にメッセージを送っていただきました。

「生粋の千葉県民なので、大学も県内と決めていました」という青柳さん。同じく千葉県出身の父から、本学を運営する学校法人城西大学を設立した水田三喜男の話をよく聞かされていたこともあって、「受験時から城西国際大学に縁を感じていた」そうです。選んだのは経営情報学部。「父が会社経営をしていたので経営に興味があり、商法を学びたいという動機からでした」

3期生として入学したころの千葉東金キャンパスはサークルの数も少なく、すべて自分たちで一から作り上げていた時代でした。青柳さんは1期生が立ち上げたお笑い文化研究会に入ると同時に、仲間とドライブサークルを創部。さらに大学祭実行委員にも手を挙げました。「新しいキャンパスだけに設備は最新だったものの、ないものもまだまだ多かったんです。大学祭では入り口に飾るアーチの設計図を描き、木材を集めて作りました。みんなで工夫し、そんな手探りの状況を楽しみながら、チャレンジしていました」と、学生たちも「大学づくり」に貢献したことが伝わるエピソードを披露してくださいました。

勉学とサークル運営に全力投球してきた青柳さんも、就職活動の時期に。「会社を経営してみたい」という将来ビジョンは変わっていなかったものの、まずは組織に入り、社会勉強することを選択します。主にエントリーしたのはやはり、千葉県内の企業でした。メディア系の企業を中心に受験し、最終的に千葉テレビ放送への就職を決断。「父が印刷業だったことから『紙はこれからどんどん厳しくなる』という実感があり、映像なら将来性があるという判断でした」

就活をスムーズに突破できたのは、「当時の就職課の皆さんのおかげです」と青柳さんは振り返ります。「『まだ無名の大学の学生なんだから、就職の参考書にとらわれずに自分を売り込みなさい』と勧められたので、履歴書も見本を一切参照せずに、思い切ってインパクトのある内容にしました」。また、学内での模擬面接では、模範解答を途中で止められ、「ほんとの自分を出していいんだよ」とアドバイスを受けたと言います。「その結果、緊張せずに本番に臨み、力を出し切ることができました。今でも感謝しています」

1998年に入社し、配属された先は営業部。「当初は政治記者を希望していた」という青柳さんですが、「最終面接の段階から『営業向きだ』と言われました」と、適性を認められてのスタートでした。仕事を始めてすぐに役立ったのは、経営情報学部で学んだ知識でした。

経理関係資料の見方や契約時の内容の確認の仕方など、授業で教えてもらったことが次々にリアルに自分の業務となり、点がどんどん線で結ばれていく感覚でした」

2年目からは仕事も単独で任されるようになり、全力疾走の日々を送ります。「キー局と違い、1から10まで自分たちでやらなければならない一方で、営業担当がプロデューサーとして番組を作ることもできるんです。クライアントのためになり、視聴者にも喜ばれる番組を企画したほか、報道特番も作ったこともありました」。お笑いコンビ「アンジャッシュ」の「白黒アンジャッシュ」がヒットしたり、担当番組が全国の系列局で流れたりするなど、職種の枠を超え、放送局ならではダイナミズムを味わいます。

「本業」の営業でも順調に実績を上げ、2019年に東京支社営業部長 、2023年には東京支社副支社長に就任。同社最年少の副支社長となり、ますます活躍の幅を広げています。将来性で選んだテレビ業界も次第に取り巻く環境が厳しくなっていますが、2021年にはお笑いコンビ「とろサーモン」の久保田かずのぶさんが自腹で番組枠を買う企画を手がけ、放送できなかった部分も加えた動画をネット配信するなどして、大きな反響を呼びました。

重責を担いながら、「母校への恩返しを」と本学同窓会長としての活動にも熱心に取り組んでいただいています。「30歳」になった母校に対し「何でも最初は活気がありますが、時が経つにつれ、枠の中に納まろうとします。アジア圏でも他国のほうが勢いのある今だからこそ、外に向かって、もっと枝葉を伸ばしてほしい」と、愛のある注文をいただきました。

同窓会長としては「卒業生が増えてくるにつれ、営業先で卒業生に出会うことも増え、大学と協力しながらもっと交流し、卒業生のネットワークを構築していきたいです」と意欲に燃えています。

東京副支社長という立場から本学の現役学生を見ると、「お膳立てされているものに乗っかるのは上手な印象ですが、在学中に起業するくらいの気概がほしいですね」と大学創成期を知る青柳さんならではの指摘が。「大学側もそういう骨のある学生をさらにサポートし、日本を活性化させてほしいですね」とさらなる奮起を促してくださいました。

JIUでの思い出の一枚

ドライブサークルで活躍していた愛車とともに。「親に借金して車を買い、市営プールで監視員のバイトをして返済しました」と青柳さん