経営情報学部 斎藤 紀男
新入生の皆様、保護者の皆様。初めまして。私も今年の4月から本学の准教授に赴任しました新人教員です。どうぞ、よろしくお願いします。
新型コロナウイルス感染症が蔓延する危機を迎えている状況ですが、本学では、皆さんが安心して学習に励めるよう取り組みを進めています。その一つが情報通信技術(Information and Communication Technology; ICT)の活用です。すでに新入生の皆さんには、Web会議システムを利用したオンラインオリエンテーションに参加いただきました。本原稿を書いているのは、まさに、オリエンテーションを終えて履修登録の申請を進めている最中です。インターネットを介してオンラインで繋がることにより、授業開始へ向けて着々と準備を進めることが可能になりました。5月には、オンラインでの授業が始まります。どうぞお楽しみに。
ICTが発揮する力をテレビニュースや新聞で目にする機会が多くなっています。そのものずばり!「新型コロナ ICTで戦う」という記事が読売新聞に掲載されています(4月28日、4月29日朝刊)。本稿では、ICTがどのように皆さんを繋げ、そして何をしてくれるのかについて述べてみたいと思います。
まず、学生の皆さんが早速使い始めたテレワークについて、基本的な機能と、その実現のための基本技術について紹介します。
テレワークという言葉は1973年にJack M. Nilles1が作った造語”Telecommute”と”Telework”が起源です。遠隔地との通信技術を利用することで、勤務先への通勤時間の削減に利用できると気づいたのです。”Remotework”という言葉も使われます。リモートとは『遠隔』の意味です。
テレワークではWeb会議システムがよく使われます。クラウドサービス2を利用する場合のシステム構成について概念図を示します。
図1左下のPC、スマートフォン等というのは、我々がWeb会議に参加するときのデバイスを表しています。それがインターネットに繋がり、その先にクラウド事業者が用意している3種類の「サーバー」があります。サーバーとは、ある機能を提供するために用意された情報システムの要素の一つで、処理能力が高いコンピュータが使われます(ノートPCに比べて非常に高価になります)。Webサーバーは我々のデバイスと通信して画面を表示したり、画面からの入力を受け付けたりします。その先のAPサーバー(APはアプリケーションという意味)は、画面から入力されたデータをもとに処理を行い、処理した結果を返します。その次のDBサーバー(DBはデータベースの意味)は、Web会議であれば、出席者の氏名やメールアドレス、録画データなどを記録します。
国土交通省は、3月31日「平成31年度(令和元年度)テレワーク人口実態調査―調査結果の概要―」を発表しました4。3月には特別に「新型コロナウイルス感染症対策におけるテレワーク実施実態調査」をおこなっています。
この結果からすると、日本ではテレワークが普及しているとは言えないのが現状です。これは、世界の動向と大きな開きがあります。全てをテレワークで進めている本学の取り組みは、日本においては先進的な事例と言えます。
以上